福岡市立美術館より

ここは国立ではなく「市立」美術館らしい。
県立美術館の方が規模が小さいってどういうことよ！と思うがすでに決まってる事は仕方がない。
ここは常設展示が￥200なんだけど、お値段の割にけっこうイカす。
黒田家の家宝だった金印なんかも時々出すらしいので、福岡に寄ったらコースに入れるべきだ。

県立からは福岡城を突っ切って市立に来たんだけど、鴻ろ館（ろが出ない）といって遣唐使なんかの時代に、外交使節の迎賓館に使った館跡を見てきた。
まぁ遺構はそれなりに良かったんだけど、どうも俺は文化施設でくっちゃべっている人間が許せないらしい。
鴻ろ館の時は学芸員だったのに、それでもうるさく感じるのは何なんだろう。
もちろん俺はこれだけ知っている！というひけらかしをして悦に入る雰囲気も嫌いだし、美術などが判らん事を引け目に感じるのか、無理やり何かを喋るような中高年も嫌いだ。
でも、こういう気分って誰が正解なんだろうね？
最近は一人でしかこういう場所に来ないけど、学生時代などを思い起こしてみても、小声でボソボソ話していたように思える。
図書館なんかと同じような態度が適切だと思う、話をするためにカフェやロビーのソファーなどあるんだし。

俺は自分が感じた事しか書かないし、どんだけ好きな事を書いてもいいと思っているので、常に本音を晒している。
読者の中にはその通り！と思う人もいるかもしれないが、誰でも人が文句言っているのは例え正しくても嫌な気分になるものだ。
そういった気分にさせたくないから、普通は社会とかコミニュティーに対して敵対しないように生きていかざろ得ない。
そういった我慢が今のような無秩序な弱肉強食社会を造り出したと、最近は指摘されている。
何が正しいのかは判らないが、自分が嫌な事はいくらでも言っていいと思う。
臭い所に蓋をし続けているから、この世界がつまらなくて自分は自由だと思えなくなっていく。

今回は自分勝手に旅をしてみた。
それでも実はやりたい事の半分も出来なかったし、あんまし面白くもなかった。
読者諸氏の友人知人の中でも自由度はトップクラスであろう俺でも、実は全然自由じゃなくて、つまんない日々を過ごしている。
最も好きな旅の最中ですらだよ！

何を見て思ったかは忘れたけど、実は自由って感じられないものかとも思ったりしてる。
自由な人間は、俺は自由だ！なんて宣言しないよね。
日本は平和だ！なんて大声で言わんでも日本は平和なのと、同じような感覚かな。
昨日街を歩いていたら、ふと思ったんだよね、俺って今全くの自由じゃないのか？って。
思考がよく飛ぶ今日この頃です。