ありがとうの夜

この旅は最悪だと思ってた。
とにかく面白くない。
別にしたい事があるわけでもないし、見るべき物もつい「歩き」にとっておこうとしている。

そんな腐った気持ちが伝わるんだろうか。
この数日で、これまで出会ってきた何人かのダチ（と勝手に呼ばせてもらう）からの、心のこもったメールをもらった。
数年前からついさっき会った漢まで、俺の事を気にかけてくれる人がいる。
なんか行動してよかった。
あんまし面白くない旅だけどしてよかったと思った。
だから寝床を作ったCUBE号のエンジンをかけ、バイオを充電しながらヘッドライトの光の下で書いている。

俺は本当に自分勝手な人間だ。
こんな面白くない旅と言い切ってしまう。
でも川さんが、楽（車旅）な事すら、できない人の方が多いと諭してくれた。
俺は自分の力でこの状況を作り出していると思っているが、実際はどうなんだろう。
やりたければやればいい！と言い切ってしまえる自分が、実は恵まれた思考を持っているだけかもしれない。
誰にも言った事がないが、川さんにはM社の入社半年のひよっこの俺に、
「仕事は誰かと競争するもんじゃないから、時間ばかり考えるな」
こう諭された事がある。
10歳以上先輩で元上司の川さんを、心広き兄さんと呼んでいる。


ドルヲタさんことピヨピヨさんはブログを始めたとメールをくれた。

「ぴよぴよランド。」
http://ameblo.jp/19710804/

彼は安田美沙子の大ファンで、彼女と走るために30後半の体でマラソンを始めた、そしてブログも。
新しい事を始めるのに年なんか関係ない！と言う俺を、理解してくれていると思い嬉しい。
彼は非常に心優しい漢である。
M社の構内に入る門番さんにまでにこやかに挨拶をする姿を見て、己の狭量さに情けなくなった事があったが、俺は彼のような優しい人間になりたいと思っている。
10年先を行く先輩と思い、兄さんと呼ばせてもらっている。


そしてモンベル諏訪店のアドバイザー某氏。
勝手にイケメンと呼んだ事を怒りもせず、野宿術を褒めてくれた。
俺はあまり褒められた事がないので、自画自賛するすべを身につけたひねくれ者だ。
本場のアウトドア派から褒められたのは、もの凄い自慢である。ｗｗｗ
初めてのメールから、為になる教えをくれた某氏、いつか実地で山登り教えてください。


こんなに気分のいい夜はなかなか無い。
でも歩き旅の空は毎日こんな感じだったよね。
みんな俺にくれるメールで、「楽しそう！」って言ってた意味が自覚できた。
確かに楽しいもんな。＾＾

PCの外部バッテリー・ビクター君の修理・交換をしてもらえそうなんだけど、10日以降に俺から発送して、検品後に送ってもらう予定だ。
その調整でずれ込むかもしれないので、19日の出発はまだ判らないけど、日本一周本番を楽しみにしていてください。
俺もほんとに楽しみだ。
早く歩きたい、旅がしたい。

旅の最中に言う事じゃないか。（笑